「海の素」

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「海の素」ものかたり -その31-

〜各疾患と微量元素〜


みなさんこんにちは。
この「海の素」の連載も気がつけばもう31回にもなっていたのですね、びっくりです!

さて現代医学ではどのくらい微量元素の研究が進んでいるかと言うと、その元素数の多さと生体内における量の極めて微量さ、そして生体の研究、動物実験、そして各症例に対する過不足の研究、対比、推測、投与、結果のデーターの蓄積、分析、などそのどれもに多大な時間がかるため、研究はまだまだその黎明期だといっても過言ではない気がします。
今回も現在現代医学で分かって来ている微量元素の働きについて少しご紹介いたします。

9月号では内分泌について、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどと同様に、亜鉛、銅などの微量元素が成長発育に必須だと言う事を書きました。
10月号では海の素摂取を通じて放射能の害から甲状腺やその他放射能を間違って体内に取り込む事から守れるという事を書きました。

<糖代謝>
今回は、現代医学で解明しつつある他の疾患と微量元素についてご報告させてもらいます。
糖尿病などで治療中のご家族や知人をお持ちのかたも多いと思いますが「糖代謝」にも各種の微量元素が関与しています。

まず亜鉛ですが、亜鉛は膵β細胞内でインスリン合成、分泌に関与し、亜鉛投与によってインスリン値の上昇、血糖値の低下が認められています。
またクロミウムもインスリンの促進作用に関係し、動物のクロミウム欠乏症としては糖尿、高血糖、成長発育障害、角膜混濁などがみられ、ヒトとしては耐糖能低下の一因としてクロニウム欠乏が考えられています。

ただし、健康人に長期間クロミウムを投与すると血清コレステロール値が上昇、血清インスリン、血糖値の低下が認められることにより、クロニウムは脂質代謝にも影響して、動脈硬化などの成人病の要因としても注目されていて、その他にもマンガン、ニッケルなども糖代謝との関連性が注目されています。
そのうち、もっと多くの元素が糖代謝にも関連している事が分かるかもしれません。

<副甲状腺亢進症>
亜鉛や銅に関する研究は微量元素のなかでも非常に進んでいる方で、副甲状腺機能亢進症では尿中亜鉛、銅の排泄量が増加する。アミノ酸尿が高頻度に見られる事によりヒスチジン、システインと結合している亜鉛、銅が大量に排泄されると考えられているそうです。
こうした症状に対しては亜鉛や銅の投与が行れているはずです。
体内から微量元素が無くなれば当然のことながら欠乏症が発症し、それを防ぐために欠乏している物を投与して補充しなければなりません。こうした治療はもちろん必要と思います。
ただし、予防医学的にはもっとバランスの取れたものの摂取が必要です。

10月号でご紹介した故真島真平先生も「海の素」と同質な真島エキスを糖尿病患者にスプーン1杯ほど投与して血糖値が下がった事を報告されています。
分析的な研究の結果を待たずとも、実際には効果は実証されているのです。
何かを抽出して濃縮して単品で与える、こうした薬学的な処方はともすれば上記のクロミウムの例のように、何かに効果があっても、何かの悪化の種になる場合も多いのです。

ともあれ、こうした地道な研究が必要である事は間違いありませんが、生命は絶妙なバランスの上でこの地上に存在しており、そのミネラルのバランスを保った上で少しづつ摂っていきましょうというのが私たちのミネラルに関する考え方なのです。


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