「海の素」ものかたり -その１６-

〜ガン治療の決定打〜

前号で少しご紹介した「ガン治療の決定打！特効薬はミネラルだった」を読み進めてみました。
非常に分かりやすく書かれていて、しかも専門的な説明も十分されていて、また崔先生の
視点がとても的を得ていて、本当に共感できる本でした。


この日本で、特に戦後増え続けているガンや成人病（生活習慣病）、その低年齢化は戦後急速に変わった高カロリー、高タンパクの欧米型食生活の導入によって従来日本に長年の経験によって確立されて日本人の健康を守ってきた日本型食生活が急速に欧米化したこと。

戦後食糧の枯渇した日本で急速に食糧の増産を行わなければならず、農薬と化学肥料に頼った農業を推し進めたために日本の土壌から急速にミネラルが無くなり米や野菜のミネラル含有量が減っていること。
この２つを大きく捉えています。


そして身体内におけるガンの発生の根本的な２大原因は酸素欠乏と代謝栄養素（ミネラル）欠乏が原因であると説いています。
そのメカニズムの説明が分かりやすかったので少し抜粋してご紹介しておきます。

～私たちの食事でミネラルが不足すると、胃腸内での消化吸収が鈍くなります。
そして腸の中の糞便には豊富な栄養素が残されたままで腐敗し、有毒なガスと有機酸が発生し、腸の中は強い酸性になり、酸性腐敗便を作り便秘となります。
そのため有毒なタンパクアミン酸が発生し、これが一部の栄養素とともに体内に吸収されてしまいます。
そうなると血液と体液は汚れて濁り、血液の流れは妨げられて動脈硬化の原因となります。
そして各器官への栄養と酸素の供給が不足となり、やがて体液は酸性化(酸素欠乏)を生じます。

また酸性腐敗便から発生するアミン類の還元作用は大切な酸素を奪ってしまいます。
この結果生じる酸素欠乏が、高度な部分では代謝機能を低下させ、生体細胞の生存、増殖を困難にさせます。
そのためこの環境に順応して、酸素なしで増殖しうる嫌気性代謝の細胞であるガン細胞が細胞異変として生ずることになります。～


つまりはミネラルの不足が原因して→酸素が欠乏し→ガンが発生するというわけです。

その酸素欠乏に関する記述が他にもありましたので多少重複する部分もありますがもうひとつ引用してご紹介しておきます。


～なぜ酸素が欠乏すると万病(代謝異常)が起こるのでしょうか？
それは酸素と代謝栄養素（ミネラル栄養素）など、細胞の代謝活動に必要な要素が欠乏するとそのメカニズムに狂いが生じるからです。
その典型的な例として、ガン細胞の発生、増殖があげられます。

ガンはこれまで、細胞がなんらかの原因によって突然変異を起こし、分裂増殖を始める結果生じると言われて来ましたが、この誘因となるのが実は他でもないこの酸素の不足、欠乏なのです。

必須ミネラル栄養素や酸素が欠乏すると、細胞は不足した材料で新しい細胞を作ろうとします。
このとき本来の正しい遺伝情報が狂い、勝手な動きや増殖活動を始めてしまいます。
このような異常を起こした細胞の一形態がガンと呼ばれるものなのです。
言いかえればガンは酸素の欠乏で起こるのです。
ガン以外の現代病についても基本的には同じことが言えます。～


なるほど、ミネラルがどれほど我々の健康に重大な影響を与えているのか良く分かりました。
著書ではミネラルの説明、人体の主な構成元素、必須ミネラル１６種、そして各ミネラルの働きや、不足で起こる症状などが詳しく説明されています。
ガンに効く、制ガン作用のあるセレ二ウムやゲルマニウムの話も出て来ます。

ミネラルで最も有名でよく研究されているものは皆さんよくご存じのカルシウムですが、このカルシウムはじつはマグネシウムがなければ体内には吸収されないのです。

そこで「海の素」の主原料ともなっている、ミネラルバランスを整える働きをしているマグネシウムの記載からもう一つ抜粋してご紹介したいと思います。


～ただここで覚えてほしいことは、マグネシウムのことです。
マグネシウムはカルシウムやカリウムとともに、ミネラルのバランスを支配するボスと言われています。
また糖分の代謝、脂肪分の代謝から遺伝子の核酸の合成と分解にかかわる酵素の活動に欠かすことのできないミネラルなので、私たちの生命を握るのは＜ミネラル＞であると言っても過言ではないのです。

現代の食物、食品からミネラルがどんどん失われている情況と、そのミネラルが激しい消耗を要求されている現状では、ミネラル微量栄養素を抜きにして、健康保持や病気を治すことはできません。～
（ガン治療の決定打！特効薬はミネラルだったより抜粋）


崔先生はミネラルを深く研究されて治療に活かされ多くの治療実績を上げておいでのようです。

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