「海の素」

*** 海の素 ***

やさい村お店

[発売元]やさい村

東京都三鷹市下連雀3-6-25

「海の素」ものかたり -その17-

〜「にがりは害?」について思う〜

最近「海の素」の取り扱い店さんから、「お客様から『にがりはからだに良くない』と聞いたが、どう説明していますか」とのご質問を受けました。
みなさまもどこかで聞いたことがあるかも知れないので今回ちょっとこの事について私の見解をお伝えしておきます。


そもそもこの海水中の微量ミネラルの重要性に多くの人達が気付き始めたのは、塩業近代化法によって塩作りが専売化され、さらに製法が合理化される中で塩の純度が上がり、99%以上とかいうところまで上げられてしまい、これはまさに化学薬品の試薬塩化ナトリウムであってこんなものは塩とは言えない。
本当の塩とは、生命を産み出したいのちの海を凝縮したもの、それが本当の「塩」なのだと考え始めた所から始まります。
実はそう考える先駆けの人が出てきて、多方面で活躍する人々や学者さん達がその意見に賛同していきました。

現物として実際に自然な塩が作られ、多くの人々がその塩を使い食べてみて、本当に美味しいと感じたから、多くの人々が感動し、多くの人々が使うようになり沢山の人の支持を得て塩はミネラルを含んだものに変わってきたのです。

自然塩運動は、現代において民衆の力によって勝ち取られ成功した、数少ないいのちの運動のひとつです。
それまで、戦後長い間、人々は塩辛いだけの不味くて体にも悪い、ひどい塩を食べさせられてきたのです。
その結果、塩の品質が悪くなってから、様々な現代病が増えて来たと山口県防府の内科・小児科の真島先生などは言っています。


今では専売の塩を使っている人は本当に少ないと思いますが、にがりは害だからにがりの含まれていない塩を使おうと言うと、硫酸とかの劇薬を使って海水を電気分解して取った試薬の様な化学塩が最高という事になります。
実際のところ、塩から微量ミネラルが無くなることは国民の健康にとって大問題であるとの抗議をした谷さん達に対して、微量元素は他の食品から摂ればいいというのがかつての専売公社の役人の公式見解だったのです。


私はにがりは害という発想は「塩」=いのちを産み出した海全体を頂く、という考えに立った時、その専売公社の役人達が答えたように「塩」=naclでよいとの発想はまったく真実を知らない陳腐な考え方だと思います。
自然塩、天日塩、これらはすべて塩に微量なにがり(微量ミネラル)が含まれたものです。
微妙な旨みや酵素発酵がちゃんとしてゆくためには微量ミネラル=にがりが絶対必要なのです。


もともと海とは、塩も他のミネラルも全てが溶け込んでいて、その中で初めて地球の生命が発生したいのちの羊水、私たちいのちのふるさとといっても良いものだと思うのです。

もちろんいくら体に良いものだと言っても程度の問題はあり、本来微量ミネラルと言われるぐらいですから微量ずつ摂っていただくのが良いのです、いっぺんに大量に摂れば害になるし大変なことにもなります。
お醤油だって塩だってがぶ飲みしたら死んでしまうことだってあるわけですから。
そこは常識的に考えるべき問題だと思っています。
醤油を飲みすぎると死んでしまうから醤油は害だと言われて、醤油を料理に使わなくなる人はいないと思います。

ですから、ニガリは害という主張は極端に誇張された考え方であり、塩=naclという短絡的な政府の誤った見解を修正してきた自然塩運動の成果を否定する、根拠のない主張であると思っています。

それからもうひとつ、にがりはお豆腐を作る時に凝固剤として使うので、にがりを摂るとからだが硬くなる、腎機能が悪くなるなどということを聞いたことがありますが、そんな事実は見たことがありません。
だいたいお豆腐を固める時はかなりの高温にならないと凝固作用は起こりません。
人間の体温内では凝固作用など起こるはずもないのです。
お豆腐自体にがりを使って本格的に作っている物も最近多いので、そんな伝統的で本格的なお豆腐を食べている人はみんな腎臓が硬くなってしまうとか、昔の人はにがりを使った豆腐を食べてからだが硬化していたということになるのでしょうか?
ちょっと考えにくい事だと思います。


というわけで『にがりは害』というのは根拠のない情報だと思います。
一度に大量に摂ったらそれは害になります。
当然のことですがどんな良いものと言われるものでもバランス感覚を持って摂ることが大切ではないでしょうか。


今のお米や野菜は昔のものに比べミネラルがどんどん不足して行っています。
その事がガンをはじめとする現代病を引き起こす原因とも考えられているのです。
微量元素はからだの様々な代謝機能をアップさせるために無くてはならない必須なものですが、摂取は少しづつが重要なポイントなのです。
だいたい「海の素」にしたら一日当たり通常2、3滴~10滴くらいが適量です。
「海の素」は一般のにがりと違い、10倍以上濃縮されていますので塩分が少なくさらにミネラルも濃くまろやかで調味料効果も高く、ミネラル補給にも少量で効果的に作られております。


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